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タイトル ライブラリアン・ラプソディ

26 ときめき♡tonight

 ‘ときめき’という響きにさえ、ロマンを感じる今日この頃。‘ときめき’のもつポテンシャルは計り知れないと思うのですよ。ウキウキ、ワクワク、潤いが満ちてくる感じと高揚感。ときめきは心と体の最高の栄養剤じゃないかと思うのですが、どうでしょう?

挿絵1
※挿絵はクリックで拡大します。

 女性誌『anan』のWeb版、「どのトウモロコシを食べたい?」という心理テストから、「近い未来に手に入るモノ」がわかるという。「何なに、早速やってみよう!」と、4種類のトウモロコシの絵を見比べる。ちなみに、2020年で創刊50周年をむかえた『anan』の誌名は、パンダの名前に由来、名付け親はなんとパンダ好きで有名な黒柳徹子さん。だから裏表紙には小さなパンダの絵が描かれているのですよ。
 さてさて、4種類のトウモロコシ。Aは皮のついた黄色の茹でトウモロコシ、Bはこんがりと焼き目のついた焼きトウモロコシ、Cはお弁当用かな?トウモロコシの輪切りの断面、DはAのトウモロコシの皮がないバージョン。もちろんBでしょ!とびきり美味しそうな焼きトウモロコシをチョイス。私の近い未来には何が待っているのかしら?と、それは「ときめき」。「これまでに感じたことのないドキドキ体験がたくさん起こり、あなたは毎日ワクワクした気分で過ごせるでしょう」だって!なんて素敵!頭上にキラキラした虹がかかったよう。

 私のときめきの行方は?というと、『ときめきのミュージアムグッズ』(注)iとの出会いである。美術館や博物館へ行く楽しみの一つとして、ミュージアムグッズは欠かせない。グッズが欲しいがために訪れた展覧会では、うさぎの刺繍がほどこしてあるTシャルをゲット。またある時は、展示を見る前にキーホルダーを求め、そのあとでゆっくりと展示を堪能と、ミュージアムグッズはときめく心を鷲づかみなのだ。
 ミュージアムグッズの愛好家を名乗る著者の大澤夏美さん、全国の美術館や博物館のときめく素敵なグッズを紹介している。ページをめくりながら、ときめきがとまらない。ときめきが嵩じて、是川縄文館(八戸市埋蔵文化財センター)所蔵、国宝・合掌土偶を中央に配した「縄文のスノードーム」と、国立アイヌ民族博物館グッズ、ミニチュアの木彫り熊を3Dプリントしたアクセサリーをオーダー。「グッズをゲットしたからには、必ずかの地を訪れなくては!」と決心。旅の計画まで夢が膨らみ、さらなるときめき。「本当にトキメキがきたー」でも動悸症状ではないですよ、あくまでときめき!

 というのも、(株)ナガセビューティーケアが2009年に実施した「働く女性の『感情と脳の疲れ』」に関する意識調査(トキメキ・イライラ調査)」(注)iiによると、脳の疲れはトキメキやドキドキと密接な関係があり、特に40代はトキメキを感じず、9割が脳の疲れを実感、また体調不良を感じているとの結果が出たのだ。調査対象の有職女性の20代から50代の90%以上が「トキメキは必要」と答えているのにもかかわらず、同世代の40代女性は全世代の中でもっともトキメキを感じず、必要とも思えないというのである。
うそ~、 NOトキメキ NO LIFEじゃないの?

 『ときめき百人一首』(注)iiiからときめく恋の和歌を一首。
 「みかのはら わきて流るる いづみがは いつ見きとてか
  こひしかるらむ」
 紫式部の曽祖父である中納言兼輔の恋の始まりを詠った歌で、逢ったかどうかわからないのに、あのひとが恋しいというもの。解説には、相手が魅力的な女人で、逢う前から様々な噂を聞いているうちに、すっかり逢った気分になって、逢わないうちから恋をしてしまったのか?と、ときめきには想像力も大事なのね。
 「ときめきは 待っても来ない みずからが 見つけに行こう
  ときめきシード」


  • (注)i
    『ときめきのミュージアムグッズ』大澤夏美著 玄光社、2022.7
  • (注)ii
    長瀬産業(株)/(株)ナガセビューティケア(2009.3) . 「働く女性の『感情と脳の疲れに関する意識調査』(トキメキ・イライラ調査)」.
    https://nbc.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/12/20090302.pdf(参照 2022-08-10)
  • (注)iii
    『ときめき百人一首』小池昌代著 河出書房新社、2017.2 (14歳の世渡り術)

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