
皆さんこんにちは。早いもので、新年度が始まって一か月が経ちました。放課後カフェに集まる学校司書の皆さんも新年度を迎え、貸出開始に向けた準備をしたり、図書館オリエンテーションを行ったり、この一か月間、かなり忙しく過ごしていたようです。
そんな中、今日も放課後カフェが開かれるようです。覗いてみましょう。
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しおん 5年生の国語の教科書に「作家で広げるわたしたちの読書」という単元があるんです。去年の話なんだけど、その単元で「2冊以上の本を夏休みに読んで、紹介文を書く」という活動があったの。「この本とこの本を読みました。この本はこういう作家で、こういうところがおすすめです」みたいなことをまとめましょうということで。それで、夏休み前に同じ作家の本を2冊借りたいってことで、子どもたちが図書館に来て。
あかり それは日本人作家と外国人作家、どちらでもいいの?
しおん そうなの。私はお話がしっかりしているものが良いんじゃないかって思って、外国文学を紹介したくなるんだけど、でも、やっぱり日本の作家さんの方が良いっていう子もいて。
あおい かこさとしさんとか重松清さん、東野圭吾さんも人気がありますね。
しおん とりあえず、そういう課題があることが分かったから、「こういう本もどうですか?」って図書館に来た子に紹介したんだけど、自分で好きな本を選んで書く子もいるよね。だから、どんな本を選んで紹介文を書いたのか、気になって。
あかり それは気になるよね。
しおん 取り上げられた本のリストを作って、次の年度の5年生の先生にお渡しできるようにしたいと思ったんだよね。5年生の教室前の廊下にその課題の成果物、子どもたちが作った本の紹介文が掲示されているって聞いたから、子どもたちが体育の授業で教室にいない時を見計らって、こっそりチェックしに行ったの。時間割を確認して、この時間は体育でいない、チャンスだ!って。ほら、子どもたちが教室で授業を受けている時だと気が散るじゃない? 「図書館の先生、何やってるんだろう?」みたいになっちゃうから(笑) で、「ああ、この子はこの作家さんを選んで書いたんだ。この本は何人が選んだのかな?」なんてメモを取っていたら、6年生の先生が通りかかって。
あおい いけないことをしているわけじゃないけど、ドキドキしてきた(笑)
しおん 先生に「何してるんですか?」って言われて。「怪しくないです!ちょっと作家チェックをさせてもらってます!」とか言って。そうしたら、「この取り組み、いいですよね」って先生も言ってくれて。うん、めっちゃドキドキしたよね(笑)
あおい 子どもたちが授業で作った成果物って、私たちの授業支援の資料になりますよね。どんな本を好んで読んでいるのかも分かるし。
あかり 私は去年、分類おみくじを作ったの。空き箱を使って、シャカシャカやるとおみくじが出てくるようにして、出てきた色の類の本を読んでみようっていうおみくじなんだけど。割り箸の先に色を塗って、数字を書いて。
あおい 分類おみくじだから、0から9まで10種類? 0類はなし?
あかり そうそう。0類もなぞなぞ、ギネスブックなんかがあるから入れています。低学年の子は「わーい」って割と素直に試してくれる。2年生の女の子は青が出て、青は4類(自然科学)なんだけど、「青が出た、4って書いてある、どんな本読もうかな」って言って、一緒にそのまま4類の棚に行って、「ここの本読んだことないんだけど、どんな本だったら読めるかな?」って一生懸命悩んで、お星さまの本を借りていったり。でも、高学年の子はちょっと恥ずかしいと思うのかな、帰り際にこっそりシャカシャカしてて(笑)
あおい やりたかったんだね〜、気になってたんだね〜。
しおん 私もおみくじやってるんだ。私のは大吉、中吉っていう、オーソドックスなおみくじ。大吉が出れば、「今日も一日ハッピー」みたいな、そんな感じで。うちの学校では図書館の外に置いてあるの。で、みんなやっていくんだけど、この間は男の子たち 3人ぐらいでこそこそやってて、「何やってんのかな」と覗いたら、箱からおみくじを全部出して、大吉が入ってるかどうかを確認してたの(笑) だから、「図書館の中にも入ってねー」って声をかけて。
あおい 男の子だと、大吉が出るまでとか、ゲーム感覚で遊んだりするんだ。おもしろいなぁ。
しおん 「図書館の中の方が暖かいよ〜」って引きずりこむ。おみくじは呼び水的な使い方をしています。あかりさんの分類おみくじのアイディアも良いよね、参考にさせてもらいたいな。
今回はここまで。次回もお楽しみに!
八洲学園大学生涯学習学部教授、放送大学客員教授。
読書教育、学校図書館専門職のライフストーリーを研究。
図書館で働きたい・図書館をもっと素敵な場にしたいという思いを持つ学生さんを通信制大学にて応援中。
2025年に郵研社より、『蛾のおっさんが聞く 学校図書館のもやもや35』を共著で出版。
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