皆様こんにちは。お出かけしやすい季節になりました。お天気のいい日に、軽装で近所を散歩するのが心地よいです。季節の変わり目は寒くなったかと思うと、一気に暑くなって、着るものには頭を悩ませる時期でもあります。私はこの1年でかなり断捨離をしたこともあり、手持ちの服が限られているので、あるものを組み合わせてしのいでいます。重ね着ってやってみて思ったんですが、暑かったら脱げばいいし、寒かったら着ればいいので、ある意味効率的です。あたりまえのことなのですが、たくさん洋服を持っているときには気づかず、断捨離したおかげで、改めて、実感している今日この頃です。
さて、今月は母の日がありますね。私も母の一人です。言うまでもありませんが、お子さんにとってのお母さんって、とても大きな存在です。世界の中心といっても過言ではありません。そしていくつになっても、お母さんは特別な存在です。常に子どものため気を配り、サポートをしてくれる大きな存在です。困ったときのお母さん、私も子どもたちにとって、そんな存在に慣れたらいいなと思いながら、お母さんの絵本を集めてみました。
1冊目に紹介するのは、『ぼく おかあさんのこと・・・』(※1)です。この本は、「ぼく、おかあさんのこと・・・ キライ。」というセリフからスタートします。お母さんの嫌いなところを、子うさぎの目線から一つずつあげていきます。なかでも一番大きな理由は、ここでは伏せておきますね。ぜひお手に取って読んでみてください。男の子を育てているお母さんにとっては、なおのこと、ほっこりした気持ちになるのではないでしょうか?
かわいいストーリーはもちろんなのですが、酒井駒子さんの絵が大好きな私。「キライ。」のセリフをいう子ウサギの表情がとてもかわいらしいです。
2冊目に紹介するのは、『ぼくのおかあさんは でぶだぞ』(※2)です。この本を最初に見つけた時に、少し嫌な感じがしました。なぜなら私自身がふくよかな体型だから。この本と出会ったときはまだ独身でしたが、なんとなくもやもやしていました。ですが、本を開いたら、そのもやもやは一変に吹き飛びました。子どもである、しゅうへいの目線で、大好きなお母さんのことが描かれます。太っているお母さんを大切に思い、誇らしく思う言葉がつまっています。
ちなみに、この本、お父さんバージョン(※3)もあります。ぜひ合わせて読んでみてください。
3冊目に紹介するのは『かあちゃんのせんたくキック』(※4)です。この本との出会いは、テレビ絵本のコーナーでした。おそらくこの番組を見ていなかったら手に取っていなかった絵本じゃないかと思います。
調子の悪い電化製品をなんでも気合いで直す「かあちゃん」の大活躍が描かれています。キック、チョップ、「かあちゃん」の技の多彩さにほれぼれしちゃいます。おんぼろ洗濯機のようにすごいいびきで眠っているとうちゃんへの神対応にも注目です。
私が大好きな平田昌広さんの手がけた本のうちの1冊です。そしてそのストーリー通り、元気のいい「かあちゃん」が、井上洋介さんの絵によってさらに躍動感満載です。
今回は、あえて変化球のお母さんたちの絵本を選んでみました。お母さんのパワー、絵本の中でも、最強ですね。そして、絵本の中には必ず子どもが登場します。その子どもの目線で描かれるお母さんの姿は、愛情たっぷりであることも、絵本を手に取る方のハッピーにつながるように思えます。
さあ、私も母に「ありがとう」を伝えに行ってきます。
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酒井駒子 作・絵,
文溪堂,2000