皆様こんにちは。めっきり過ごしやすくなり、洋服も秋物から冬物へと変わろうとしています。つい最近まで真夏日で、今年は本当に涼しくなるのかと気をもんでおりましたが、ちゃんと季節が変わっていくことを改めて実感しています。
今年の夏は猛暑だけでなく、台風や大雨の被害も大きく出てしまいました。さっきまで晴れていたのに突然の豪雨。道路は冠水し、道路が川のようになっているのをニュースで見るたびに自然の力の脅威を感じつつ、移り行く四季を味わえる喜びも感じられるのはとても幸せなことですね。
私の夏の思い出はズバリ!「自主隔離生活」でした。ずっとマスクに消毒、除菌と頑張っていたのですが、とうとうコロナにかかってしまいました・・・。強烈なのどの痛みと、高熱で、座っていることもままならない状態。家族に移してしまってはいけないと自ら部屋にこもっておりました。
3日くらいたって、高熱が微熱になったころ異変に気付きます。においが分からないのです。自分が使ったら洗面台やトイレなどを念入りに消毒していたのですが、塩素のにおいが全く感じられません。そして、後から思えば味も全然感じていませんでした。(のど飴が何味かもわからないほどです。)
でも人間の体ってすごいですね。お医者さんのおっしゃるとおり、ちゃんと熱が下がり、普通の生活が戻ってきました。今では味覚嗅覚も感じられるようになり、ほっとしております。後遺症に苦しむ方も多いと聞きますので、私の場合はラッキーだったのでしょう。
病気をしてもただでは起きない?せっかくなので、すごい働きをしてくれる「からだ」に感謝をこめて、「からだ」の絵本を選んでみました。
一冊目は、『ガスこうじょう ききいっぱつ』(※1)です。勘のいい方は、タイトルからなんとなーくお気づきかと思いますが、「おなら」のお話です。ですが、この本、最初に手にとったとき、ものすごく楽しかったんです。いいガスを出すために一生懸命働く人たちの表情がたまらなくいい。からだの中を工場に例えて、最高の「おなら」をつくる人々の姿が描かれています。おなかがゴロゴロしてくると彼らの表情を思い出してしまう一冊です。
子どもたちへの読み聞かせにも向いています。「おなら」って聞いただけでなぜか大喜びしちゃう子どもたちですが、読み手さんとしては読みづらいところがあるかと思います。ですが、この本は「ガス」として表現されているので、とても読みやすいのではないでしょうか。
二冊目は、『人体ジェットコースター』(※2)です。先ほどの本はからだをガス工場に例えていましたが、この本ではからだのなかをジェットコースターが駆け抜ける形で表現しています。
からだのどの部分がどんな働きをしているのか、カラフルで細かい絵で描きこまれつつ、今いるのがどの部分なのかの解説もついています。からだのしくみを学びながら、ものすごいスピード感のジェットコースターの動きにも注目です。
図書館では、『はたらく細胞』(※3)シリーズも大人気です。原作はコミックですが、小説版、絵本版も出版されています。また、テレビアニメにもなっており、とても人気があります。ケガをしたときや、ウイルスが入ってきたときなど、からだのなかで働いてくれている細胞たちのがんばりが描かれています。もともとコミックということもあり、キャラクターがかわいく、また、かっこよく描かれているのも人気の秘訣でしょうか。
日ごろ、動かそうと思わなくても心臓は動き、息ができ、当たり前のように動ける自分がいますが、病気をするたびに健康のありがたみを思い出させられます。毎日24時間はたらき続けてくれている「からだ」に感謝ですね。
design pondt.com テンプレート
シゲリカツヒコ 作,
ポプラ社,2016