久和勝美著
四六判・ソフトカバー 198ページ
税別 1,300円
ISBN978-4-946429-88-0
「トルヌス」は、ラテン語であり、英語Tourの語源である。「Torn トルン」や「Tornus トルヌス」はしかし、ツアー(観光旅行)の語源ながら本来の「旅」という意味はない。「ろくろ」の意味である。あの焼きもの、陶芸のそれである。それがどうして「旅」の意味になったのか……それは、その上にのせて回転させれば小さな土の塊もぐんぐん軌跡を広げて膨らんでいく、ということからであったろう。
渓流釣りは、自然に包み込まれた釣りである。ただ、私にとっては単に渓魚を釣るだけの世界ではない。さまざまな人々や生きものたちとの、予想もできない「出逢いの世界」である。そう、この釣りは、「出逢いの釣りの旅」でもある。
宮城県白石市生まれ。山形大学から立教大学院修士課程修了。つりエッセイ『渓のトルヌス』(郵研社)『釣り人の語り草』(清水書院)ほか、『渓の谺』(久和数美)『菜の花の渓』(小野勝美)いずれもつり人社より刊行、本格的に渓流を舞台にした小説も書き始める。「週刊つりニュース」のAPC北魚龍でもある。手相をはじめ四柱推命、さらに密教宿曜術をもこなし、よく当たる、と言われる。不老不死の術を心得ており、年齢不詳。国内外を問わず旅行大好き。既に全国踏破、現在は離島廻り。裁縫、料理も好き。八光流柔術少々、居合い道初段。山菜、キノコ採取も得意。
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