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黒潮文明論
〜ふるさとは心も姿も美しく〜
- 黒潮〟を知ることは、日本を知ること。
- 読んで、聞いて、歩いて紡いだ、黒潮にまつわる66の物語。
- 黒潮が洗う島々の文化と伝統に「味と力」があることを解き明かす。
稲村公望(いなむら こうぼう)著
A5判 211ページ
税別 1,500円 在庫切れ
ISBN978-4-946429-22-4
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目次
- 推せんのことば
- 黒潮洗う大日本の島々に神は宿る①
- 黒潮洗う大日本の島々に神は宿る②
- 黒潮に乗って蝶が渡る
- 黒潮が造った伊豆の結界
- 久松五勇士と黒潮の薬草
- 口噛みの酒と泡盛の贅沢
- 宝貝に象徴される黒潮の豊穣
- 神々はクバの杜に降臨する
- 温暖な気候と風土は黒潮の賜
- 海部──星の神を斎き祀った人々
- 「お白洲」は黒潮の思い出である
- 「谷」と「沢」の東西の違い
- 一枝も心して吹け沖つ風
- 海と山と──黒潮文明の往還
- 青天の下、野分の朝に祈る
- 母なる「アマ」と「アメ」
- 黒潮と海神国の系譜
- 太陽と月と航海経綸の神の杜
- 表音文字と表意文字を併用する妙
- 「白砂青松」観念の由来
- 光兎山の残雪に光る雪兎
- 堂と御嶽に鳴り響く黒潮の民の祈り
- 寒さと塩と黒潮の民の関係
- 黒潮の民と色彩の関係
- 黒潮の民さらに南へ
- 南洋群島と森小弁
- 南洋諸島と黒潮民族日本の責任
- 黒潮民族による壮大な言語の伝搬
- 人は城、人は石垣
- 錦織の模様の様な言語地図98
- 黒潮文明の中の貧しさ「芋と裸足」
- 黒潮の民のごとき「サンニン」
- 黒潮の島々への疾病の侵入
- 月はけ、そしてちる
- が制御する生命の営み
- 金剛蔵王権現と黒潮の関係
- 委奴国の五葉の松と支那の妖怪
- 黒潮の民オー島上陸より稲作始まる
- 海幸彦山幸彦物語考
- 浜木綿咲き匂う黒潮の岬にて
- 暦に見るアジアの多様性
- ブラムセン「和洋対暦表」所説①
- ブラムセン「和洋対暦表」所説②
- 日本人の季節感と明治改暦事情
- 日本の公式紀年法は年号である
- 大津波の波濤を越えて
- 原発が破壊した日本の浜辺
- 熊野で日本再生を祈る
- 熊楠が残した神社の森
- 木は歩き、森は変わる
- 琉球と熊野を結ぶ黒潮の道
- 牛に引かれ大海を渡った黒潮の民
- 白神山地と黒潮の息吹き
- 原発に代わりうる黒潮発電
- 漂流する物の行方
- 西郷隆盛の南島憧憬
- 黒潮の禊場=必志、干瀬、備瀬、尾嶼
- 波濤を越えて航海すること
- 黒潮言語(島言葉)の豊かさ
- 徳之島方言の研究
- 続徳之島方言の研究
- 巻き貝に象った江戸水路計画
- 日本列島は同一言語圏である
- 日本漆文化の起源と伝統
- 夜光貝と漆の出会い
- 島の人々の渡来地がだった
- あとがき
稲村公望(いなむら こうぼう)
昭和22年、奄美・徳之島の大島松原郵便局の宿直室で生まれる。郵政民営化の虚妄に抗して日本郵政公社を退任。中央大学大学院公共政策研究科客員教授。