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彼岸まで

〜ふたたび生まれ来ぬ世を〜

 詩のようなものを作り始めて三十年、その行為に疑問を感じ、少し厭きて、ここ一、二年詩作から遠のいている。
 しかし、自分の気持ちを言葉にしたいという思いだけはあって、それがこのような詩でもなく、箴言でもないものになった。できるだけ飾りをなくし、必要最小限の言葉で構成された文章。その時その時の閃き(思いつき)や溜息。これが自分の本当であり、一番気持ちのいい世界である。
 いよいよ近づく死への思いから、本の題名は、「彼岸まで」とした。
 ちなみに見出しの数は百八煩悩にならって百八となっている。
(「まえがき」より)

吉田隶平著
B6判・ソフトカバー 116ページ
税別 1,000円
ISBN978-4-946429-15-6

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彼岸まで 表紙

目次

  • もしかしたら
  • 所有
  • 待つ
  • ある日
  • 問いもとめれば
  • さびしさ
  • 人の世は
  • 永遠
  • より多くを
  • 雲を見ていれば
  • 丁寧に
  • ふみこむ
  • すごいこと
  • 毎日
  • など108の言葉

吉田隶平(よしだ たいへい)

1944年 広島県三原市に生まれる
1968年 早稲田大学卒業
1988年 郵政文芸賞受賞
〈既刊詩集〉
「愛について」(近代文芸社)、「夏の日の終わり」(ワニ・プロダクション)、「秋の日の中で」「風光る日に」(以上、砂子屋書房)、「青い冬の空」(花神社)、「なつかしい言莱たち」(郵研社)
「日本現代詩人会」「日本詩人クラブ」会員

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